vespa small gear



ギア
これも散々過去に書いた気がしますが、もう一度まとめてみようかと思います。

ベスパを快適に乗りこなそうと思ったらこのギア比が重要。
はっきり言って、排気量アップよりも大切ではないだろうか。
「ベスパ速くしたい!」とか考えてる人は、ボアアップよりまずココを知ってないと、
ショップにお願いするにしても、自分でやるにしてもいろいろと面倒です。
加速を速くしたいのか、最高速を伸ばしたいのかによって交換しないといけないギアが違うんです。
で、悩ましいことに、「どっちも!」となったら、それなりに大変です。
【ベスパヴィンテージシリーズ純正仕様表】
50S Vintage V100 ET3
腰上(ボア) 49.77cc(38.4mm) 96.12cc(43mm) 121.16cc(55mm)
ストローク 49mm 51mm 51mm
一次減速ギア 14丁×69丁(一次減速比=4.92) 22丁×63丁(一次減速比=2.86) 24丁×61丁(一次減速比=2.54)
セカンドシャフト 10丁-15丁-21丁-26丁(1st→4th) 10丁-16丁-22丁(1st→3th) 10丁-14丁-18丁-22丁(1st→4th)
ドライブギア 58丁-54丁-49丁-43丁(1st→4th) 10丁-16丁-22丁(1st→3th) 58丁-54丁-50丁-46丁(1st→4th)
ギアの歯数とタイヤの外径がわかれば、大体のスピードが計算できます。

回転数×速度変数60÷一次減速比÷二次減速比×(タイヤの外径mm×円周率3.14÷1000)÷1000=スピード

回転数:1分間にクランクが回転する数です。

速度変数:1分間の回転数を1時間に換算するため60をかけます。

一次減速比:クランクにつくプライマリーギアとクラッチギアの歯数の比率です。

二次減速比:セカンドシャフトとドライブギアの歯数の比率です。

タイヤ外周:(タイヤの外径mm×円周率3.14÷1000)割る1000でmmからmに変換しています。

最後の割る1000:mからkmに変換しています。

ミシュランS1】

3.00-10 42J 外径413mm 413×3.14÷1000=約1.3(smallの時は計算しやすいのでこれで計算しています。)

3.50-10 51J 外径437mm 437×3.14÷1000=約1.37

【TT92GP】

3.00-10 42J 外径409mm 409×3.14÷1000=約1.28

3.50-10 51J 外径439mm 439×3.14÷1000=約1.38

そして上の情報を入力したExcelでギアレシオやスピードを算出。
【50s】
Wheel circumference [1] 1300 mm
Primary 14 teeth
Secondary (Cush) 69 teeth
Ratio 4.92857142857143
29.1%
Drive Gear 10 15 21 26 teeth
Shaft Gear 58 54 49 43 teeth
Ratio 5.80 3.60 2.33 1.65
Ratio Total 28.59 17.74 11.50 8.15
RPM 1st 2nd 3rd 4th
1000 3 4 7 10 Km/hr
2000 5 9 14 19
3000 8 13 20 29
4000 11 18 27 38
5000 14 22 34 48
6000 16 26 41 57
7000 19 31 47 67
8000 22 35 54 77
9000 25 40 61 86
10000 27.2863568215892 43.9613526570048 67.8260869565217 95.6926188068756
50sの純正ギア。最高速60km/hです。ということは大体6000回転〜6200回転辺りでしょうか。それはもう非力。だがそれがいい!という人はそのまま乗りましょう。




【V100】
Wheel circumference [1] 1300 mm
Primary 22 teeth
Secondary (Cush) 63 teeth
Ratio 2.86363636363636
Drive Gear 10 16 22 - teeth
Shaft Gear 60 54 47 - teeth
Ratio 6.00 3.38 2.14 -
Ratio Total 17.18 9.66 6.12
RPM 1st 2nd 3rd 4th
1000 5 8 13 #DIV/0! Km/hr
2000 9 16 25 #DIV/0!
3000 14 24 38 #DIV/0!
4000 18 32 51 #DIV/0!
5000 23 40 64 #DIV/0!
6000 27 48 76 #DIV/0!
7000 32 56 89 #DIV/0!
8000 36 65 102 #DIV/0!
9000 41 73 115 #DIV/0!
10000 45.3968253968254 80.705467372134 127.497467071935 #DIV/0!
V100の純正ギア。これも6000回転〜6500回展だと思います。街乗りには最高でオートマ感覚で乗れると定評のあるギアです。個人的に大好きな3速モデル。




【ET3】
Wheel circumference [1] 1300 mm
Primary 24 teeth
Secondary (Cush) 61 teeth
Ratio 2.54166666666667
32.5% 23.7% 22.9%
Drive Gear 10 14 18 22 teeth
Shaft Gear 58 54 50 46 teeth
Ratio 5.80 3.86 2.78 2.09
Ratio Total 14.74 9.80 7.06 5.31
RPM 1st 2nd 3rd 4th
1000 5 8 11 15 Km/hr
2000 11 16 22 29
3000 16 24 33 44
4000 21 32 44 59
5000 26 40 55 73
6000 32 48 66 88
7000 37 56 77 103
8000 42 64 88 117
9000 48 72 99 132
10000 52.9112492933861 79.5628415300546 110.47868852459 146.771204561654
ET3純正ギア。同じく6000〜6500回転回るので、90〜95km/hって感じ。ただ4速からの伸びはまったりしてますよね。




よくこの表が出てくると「机上の空論」なんて言われてますが、空論なんてもんじゃなくかなり正確。
これで充分シュミレーション出来るんだからPCの前に居てもツーリング状態。
これが机上の空論と言われる所以は、例えば50sのギアに2.54の一時減速ギアを入れたら、、、

Wheel circumference [1] 1300 mm
Primary 24 teeth
Secondary (Cush) 61 teeth
Ratio 2.54166666666667
Drive Gear 10 15 21 26 teeth
Shaft Gear 58 54 49 43 teeth
Ratio 5.80 3.60 2.33 1.65
Ratio Total 14.74 9.15 5.93 4.20
RPM 1st 2nd 3rd 4th
1000 5 9 13 19 Km/hr
2000 11 17 26 37
3000 16 26 39 56
4000 21 34 53 74
5000 26 43 66 93
6000 32 51 79 111
7000 37 60 92 130
8000 42 68 105 148
9000 48 77 118 167
10000 52.9112492933861 85.2459016393442 131.52224824356 185.558520777735
こんなかんじになります。
ぬおおおおおおおおおおおおお!!!130km/h!!!!
とかいう感じで期待させるからです。
残念ながらそんな事にはなりません。
トータルレシオが4.2になってます。3速から4速に入れた途端、確実に失速します。
ついでなので僕が試したことのあるギア比をレビュー付きで掲載します。
(私有地にて、GPSを使用して計測したレビューです)
ちなみにこれ以下は、ベスパトロニックとTM24、ケースリードバルブ、腰上ET3、チャンバー付きでのレビューなのであしからず。




【50sのギアに一時減速3.0】
Wheel circumference [1] 1300 mm
Primary 24 teeth
Secondary (Cush) 72 teeth
Ratio 3
Drive Gear 10 15 21 26 teeth
Shaft Gear 58 54 49 43 teeth
Ratio 5.80 3.60 2.33 1.65
Ratio Total 17.40 10.80 7.00 4.96
RPM 1st 2nd 3rd 4th
1000 4 7 11 16 Km/hr
2000 9 14 22 31
3000 13 22 33 47
4000 18 29 45 63
5000 22 36 56 79
6000 27 43 67 94
7000 31 51 78 110
8000 36 58 89 126
9000 40 65 100 141
10000 44.8275862068966 72.2222222222222 111.428571428571 157.209302325581
7000回転で110km/hとなっていますが、実際には3速から4速にシフトチェンジするとボエーーーっと現状維持。現状維持とはどういうことかというと3速の6000回転67km/hを維持するということ。平地、無風、風の抵抗を極力無くした状態でギッリギリ伸びる感じ。平地でトータルレシオ4.96では回せません。






【V100のギアに一時減速3.0】
Wheel circumference [1] 1300 mm
Primary 24 teeth
Secondary (Cush) 72 teeth
Ratio 3
Drive Gear 10 16 22 - teeth
Shaft Gear 60 54 47 - teeth
Ratio 6.00 3.38 2.14 -
Ratio Total 18.00 10.13 6.41
RPM 1st 2nd 3rd 4th
1000 4 8 12 #DIV/0! Km/hr
2000 9 15 24 #DIV/0!
3000 13 23 37 #DIV/0!
4000 17 31 49 #DIV/0!
5000 22 39 61 #DIV/0!
6000 26 46 73 #DIV/0!
7000 30 54 85 #DIV/0!
8000 35 62 97 #DIV/0!
9000 39 69 110 #DIV/0!
10000 43.3333333333333 77.037037037037 121.702127659574 #DIV/0!
加速は抜群にいいです。気持よく伸びてくれ、街乗りとしては結構いいんですが頭打ちが早く、車の後をついていくのも6000回転程度で巡航しなくてはいけないので五月蝿い。「もう1速あれば。。。」って感じです。







【50sのギアに一時減速ピナスコ16丁】
Wheel circumference [1] 1300 mm
Primary 16 teeth
Secondary (Cush) 69 teeth
Ratio 4.3125
Drive Gear 10 15 21 26 teeth
Shaft Gear 58 54 49 43 teeth
Ratio 5.80 3.60 2.33 1.65
Ratio Total 25.01 15.53 10.06 7.13
RPM 1st 2nd 3rd 4th
1000 3 5 8 11 Km/hr
2000 6 10 16 22
3000 9 15 23 33
4000 12 20 31 44
5000 16 25 39 55
6000 19 30 47 66
7000 22 35 54 77
8000 25 40 62 87
9000 28 45 70 98
10000 31.184407796102 50.2415458937198 77.5155279503106 109.362992922144
まぁ、街乗りはこれで充分ですかね。75ccボアアップキットとの相性は抜群で、ベスパらしさを残したまま気持よく乗れる仕様。ただちょっと物足りなさもあります。




【50sのギアにRMS3.72(18/67)】
Wheel circumference [1] 1300 mm
Primary 18 teeth
Secondary (Cush) 67 teeth
Ratio 3.72222222222222
Drive Gear 10 15 21 26 teeth
Shaft Gear 58 54 49 43 teeth
Ratio 5.80 3.60 2.33 1.65
Ratio Total 21.59 13.40 8.69 6.16
RPM 1st 2nd 3rd 4th
1000 4 6 9 13 Km/hr
2000 7 12 18 25
3000 11 17 27 38
4000 14 23 36 51
5000 18 29 45 63
6000 22 35 54 76
7000 25 41 63 89
8000 29 47 72 101
9000 33 52 81 114
10000 36.1296963458569 58.2089552238806 89.8081023454158 126.706004859424
50sのギアを流用してどうにかしようと思うなら、個人的にはこれがベストでは無いかと思ってます。1速から2速のギアチェンジが忙しいですが、それ以降はV100のような乗り味です。というのも、V100の純正トータルレシオは6.12。これが6.16。




【V100ギアにRMS2.55(27/69ストレート)】
Wheel circumference [1] 1300 mm
Primary 27 teeth
Secondary (Cush) 69 teeth
Ratio 2.55555555555556
Drive Gear 10 16 22 - teeth
Shaft Gear 60 54 47 - teeth
Ratio 6.00 3.38 2.14 -
Ratio Total 15.33 8.63 5.46
RPM 1st 2nd 3rd 4th
1000 5 9 14 #DIV/0! Km/hr
2000 10 18 29 #DIV/0!
3000 15 27 43 #DIV/0!
4000 20 36 57 #DIV/0!
5000 25 45 71 #DIV/0!
6000 31 54 86 #DIV/0!
7000 36 63 100 #DIV/0!
8000 41 72 114 #DIV/0!
9000 46 81 129 #DIV/0!
10000 50.8695652173913 90.4347826086956 142.867715078631 #DIV/0!
これ結構いいんですよ。ちょっと3速のトータルレシオが5.46と若干弱々しいですが、伸びることは伸びます。何より3速の5000回転辺りでトコトコ走りながらそこそこのスピードで巡航できて燃費もいいので。今のところこれに落ち着いてます。




一時減速比の数値を上げると加速はするようになりますが最高速は落ちます。
一時減速比の数値を下げると加速は減るけど最高速伸びます。けどそれはトータルレシオの許容範囲内。
そして最大に大切なのはシフトチェンジする際、パワーバンドの範囲でチェンジできるかという問題も関係してきます。
チャンバーの形状やギア比のジャンプ率が問題になります。
クロスミッションはそのジャンプ率を抑え、次のギアへのスムーズなパワー伝達をするために必須なのです。
僕はET3のギアをクロスミッションとは言いたくないです。
アフターパーツには更にショートなクロスミッションギアがたくさんあります。
一番ドギツイクロスミッションで10-14-18-19というのがあります。(純正のドライブギアは使用できません)
ET3のミッションが10-14-18-22ですので、比べると大してクロスと言えません。



純正ギアを流用した速度の変更には限界があるということがわかったので、スピードを求める際純正ギアは使いません。
現在カシラプロダクトさんで、ファルク154を作ってもらってますが、それには10-14-18-19のクロスミッションを使用しています。
自分でやるチューンでも最低でもジリ4thかなと思ってますです。金ができ次第そっちも試してみようと思いますのでまたレビューします。



んでは。また追記があったら更新します。

【2013年10月追記】
50sのギアを無理やりクロスミッションにする「DRT Input Shaft Assembly 23-21-15-9」について




 

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