VESPA PK50SSクランク交換〜シェイクダウン

ども、カトウです。

今日はクランクのスピル溝を完全にガバガバにしてしまった、紅白PKを修理してました。
あ、ここは僕の実家です。実家の近くでお不動様になったので、置かせてもらってました。
re_IMG_1878

前日の夜、工具一式をまとめておき、朝から作業にとりかかります。
re_IMG_1873
re_IMG_1876


【エンジンばらし作業】
まず、ミッションオイルを抜く。シートを外す。タンクを外す。マフラーを外す。配線を外す。キャブレターを外す。ワイヤーを外す。マウントボルトを抜き、サス上部のナットを外すとエンジンが降ろせます。
はい、こんな状態になります。
re_IMG_1880 
ミッションオイルを抜くので、組んだ後入れる必要があります。
ポリボトル ノズルタイプ 200ml
ポリボトル ノズルタイプ 200ml
こういったものを用意しておくと便利です。漏斗より使いやすいです。

次に、フライホイールを外す(特殊工具)。シリンダーを外す。ピストンを外す。リアバックプレートを外す。クラッチカバーを外す。プライマリギアを外す。クラッチを外す(特殊工具)。はい。こんな状態。
re_IMG_1890
ベスパ専用の特殊工具は宇賀神商会さんで購入できます。
STRAIGHTスナップリングプライヤー
STRAIGHTスナップリングプライヤー
ピストンピンを外すときにプライヤーが必要。
Strong TooL2WAYハンマー
Strong TooL2WAYハンマー
ゴムハンマーや、プラハンなども必要。


エンジンケースのボルトとナットを外す。ゴムハン等でポンポンと叩きながらケースを割る。はい、こんな状態。
re_IMG_1895

クランク外す。はい、こんな状態。
re_IMG_1897

今回の目的はクランク交換なのでここからは復路になります。

【故障原因の分析】
交換に至ったクランクを御覧ください。完全にガバガバです(笑)フライホイールのナットが緩んだまま走ると、最終的こういう事態を引き起こします。昔は一つ一つの工程を本とかで確認しながらやってましたが、エンジンをオーバーホールするのに慣れてきたことで、こういう重要な所を仮締めだったことを忘れてしまったりします。忘れたままガンガンに回して走ったんですorz その時は『スピル溝やっちまったかな?あ。。ちょっと怪しいなぁ・・』程度だったんですが、いろいろ適当ぶっこいてるとこういう状態になります。。(汗)
re_IMG_1893
たった1つのナットを閉め忘れたために、4万以上の出費を強いられることになるのです。(あ、純正なら2万くらいかな)痛い出費ですね。気をつけましょう。

J-Bウェルド オートウエルド
J-Bウェルド オートウエルド
こういった物で隙間を埋めてなんとかできたという人も居るようです。ただ、スピル溝の加工精度に自身が持てなかったので今回はクランクを買いました。それはこのエンジンがチューンエンジンだからというのもあります。純正であれば、こういったもので補修するのも1つの手だと思います。(やったこと無いので、自己責任でお願いしますw)


今回入れるクランク。新品のクランクっていいよねー。『カッコイイ!つけてしまったら見えなくなってしまうので入れたくない!』なんて感情も湧いてきます。
re_IMG_1899

【エンジン組み立て】
クランクをベアリングプーラーや高ナットを駆使して引き込みます。
re_IMG_1902
STRAIGHTパイロットベアリングプーラー
STRAIGHTパイロットベアリングプーラー
STRAIGHTベアリングプーラー
STRAIGHTベアリングプーラー
上の2つのベアリングプーラーをニコイチにして使ってます。


後で点火タイミングを調整するための上死点出し。ケースとフライホイールに合わせ印をつける。
あとはバラした逆の順番に組んでいくのみです。
re_IMG_1906
STRAIGHTダイヤルゲージ
STRAIGHTダイヤルゲージ
STRAIGHT全円分度器 170mm
STRAIGHT全円分度器 170mm
この2つを用います。
使い方はググってください。


フライホイールのナットはしっかり固定しましょう。純正ではないのでインパクトでガンガンに締めてますが、純正の場合はトルク管理したほうがいいと思います。(こういう適当な所が壊れる原因だったりするわけw)←まぁ自分のだし、趣味だしね。自己責任自己責任。
re_IMG_1909
写真の特殊工具らしきものはベスパトロニックに付属しているものです。


【エンジンスペック&インプレ】
Racing Cylinder POLINI Racing 130cc
鉄製のRacingですがパワーバンドに入った時の伸び方は半端ない感じです。資金が潤沢にあればアルミ製のEVOLUTIONをオススメします。
Flowed Crankshaft SERIE PRO by Worb5
今回インストールしたのでインプレできませんが、リードバルブ用のリップクランクです。加工はWORB5 scooter parts。
Ignition VESPATRONIC, 19mm
高回転時に点火タイミングを遅角させるベスパトロニック。無段階遅角のM-Techが欲しいのですが、それはまた別の車両で。
Input Shaft Assembly 23-21-15 -9 teeth, 4-speed/PK, DRT “short 4th gear”
50sのギアの離れている3速と4速をクロスミッション化するギアです。一速が9丁なのでアペのラチェットギアをインストールしました。
Drive Gear Box 58-54-49-43 teeth (50s純正)
言わずもがなの純正50sギアです。
primary reduction gear ratio 27/69, (2.56) teeth
一回目に組んだ時は、一次減速をストレートカットの(24/72)3.0にしてました。ピーキーで超絶速かったのですが、街乗りとロングツーリングに適さないので、今回ストレートカット(27/69)2.56に変更。ぶっこみたい時はDRTのプライマリギア25丁で間をとって2.76(25/69)か、2.88(24/69)に調整します。
Carburettor MIKUNI TM 24 flat
個人的には京浜よりセッティングが出しやすい気がするMIKUNIフラット。現在セッティング中にてジェットは後日。
Racing Exhaust ZIRRI 180°
シリンダーを180度回転させる必要があるチャンバーです。シリンダーのフィンを加工しないとフライホイールが干渉します。ケースも加工しないと装着出来ません。


【完成】
今回は外装などまったく変わりませんので完成写真は無し。
その代わりと言ってはなんですが、動画でどうぞ〜。
長々とご覧頂きありがとうございました。

3 Responses to “VESPA PK50SSクランク交換〜シェイクダウン

  • ええですな!!!
    丁寧な解説と写真、おつです!
    こういうの、きっとどこかで誰かの役に立つときが来るんだよね〜 ええのぅええのぅ。
    リアーズ最高★
    しかし、やっと前に進む車両ができたね〜笑

    PS 今日広島は梅雨入りしますた。

  • おっとコメント見落としてました。
    実はまだ実家に置きっぱなしになっているという、、
    つい先日また別のタイヤが着いたもの買ったんで、
    こんど紹介しますね〜〜w

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>